働くことのジレンマ

久々に、本を読んだ。育休世代のジレンマ。

実は、両立を考える系の本は、あまり読まなかったというか、避けていた。特に、母親に対してアドバイスをするタイプの本。だいたいが、

  • 旦那さんに手伝ってもらうにはどうしたら良いか。
  • 職場の上司、同僚への対応方法。
  • 家事は適当でもいいよ、時短アイテムを賢く使おう。
  • ベビーシッター・病児保育などの活用方法。等等。

こういう感じかと。会社で配布される冊子なんかも、だいたいこんな感じ。

でもなんだかなー違うんだよなー。私が悩んでいるのはそこじゃないんだよなー。


会社のサポート制度はイマイチうれしくないし、給料も上がらないし、周囲は長時間労働が当たり前なのに同じようには働けないし、このまま働いても意味があるのかしらなんて、後ろ向きになっていた。


でもこの本を読んでみて、あーそういうことか、と腑に落ちた。

これまでで一番共感したと思う。


私が抱えているジレンマとは、一文にすると

こどもを長時間保育サービスに預け、教育や団らんに当てる時間を削り、主人に育児の負担を負わせるようなことをしてもやらなければならないといえるだけの、私にしかできないと言えるような、やりがいを感じられ、周囲に感謝される、金銭的価値と社会的意義のあることか?

ということだと思う。長っ。

要は 家族の過ごすための時間 と 働く時間 の重みを天秤にかけて、どちらが重いのか、ということ。


私は、決していいお母さんとはいえないかもしれないが、こどもが好きだし、子育てが面白いし、やりがいも、一応責任も感じているつもり。

これに対して、私が働く時間の重みが、金銭的に評価されない、社会的に評価されない、自分自身の興味関心に応えてくれない、となってくると、、、やめちゃえばいいんじゃない、となるワケ。


このジレンマを解決するための、この本の結論は、「戦え」ということだった。


「正当な責任を任され正当な貢献に対して正当に評価されることを要求」し、「入ってしまった企業でパイオニアになり、ルールを変えようと戦」おうと。


おもわず笑ってしまった。
なんだ、やっぱり、そうか。


戦わなくたって、楽な働き方ができるところへ移ったって、それでいいじゃない、賢いんじゃないとも思う(正直、かなり、心から、そう思う)。

でも一方で、そうすることは、歯をくいしばって仕事を続けてきた自分を否定することでもある。


こうして逡巡しながら、会社が悪いんだワ、評価してもらえないワとスネていることもできる。


けれど、私が今何もせず、スネたり逃亡したとしたら、いま結婚ラッシュを迎えている職場の後輩に禍根を残すかもしれない。


じゃあどうするか。


今の仕事で一定の成果を出しながら、自分の中のジレンマについて同僚/上司/人事に開示し、理解を求め、具体的な解決手段を見い出すことが、わたしのミッションかもしれないと思うようになった。

すぐには成果が出ないかもしれないし、またいつスネモードに入ってしまうかもわからないけれど、色々チャレンジしてみよう。


NikuQ Life

2児のワーキングマザーによるブログ. 新しいニクキューライフ.

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